AWS認定 クラウドプラクティショナー(CLF-C02)で配点最大のドメイン3(34%)。コアサービスの一角がデータベースです。試験では「RDS・Aurora・DynamoDBの違い」や「どんなときにどのDBを選ぶか」がよく問われます。深い設計知識は不要で、それぞれが何のデータベースで・どのユースケースに向くかを押さえるのがコツ。初めての方でも図でイメージできるように解説します。まずは全体像から見ていきましょう。全体マップは シラバスマップ、試験概要は CLF対策トップ へ。

まず判断:EC2上の自前DB vs マネージドDB
AWSでデータベースを動かす方法は大きく2つ。EC2(仮想サーバー)に自分でDBソフトを入れて運用するか、AWSが運用まで面倒を見てくれるマネージドDB(RDSなど)を使うかです。試験では「なるべくマネージドを選ぶ」のが基本方針。理由は、バックアップ・パッチ適用・障害復旧・スケーリングといった手間のかかる運用をAWSに任せられるからです。

特別な理由(OSレベルの細かい制御や、AWSが対応していないDB製品を使う等)がない限り、CLFではマネージドDBが正解。責任共有モデルの観点でも、マネージドにするほど運用の責任をAWS側に寄せられ、利用者は「データと使い方」に集中できます。
リレーショナルDB:RDSとAurora
リレーショナルデータベース(RDB)は、行と列の「表」でデータを管理する昔ながらの形式。データの整合性が強く、業務システムや会計、在庫管理などきっちりした構造のデータに向きます。
- Amazon RDS:MySQL・PostgreSQL・MariaDB・Oracle・SQL ServerなどおなじみのDBエンジンをマネージドで動かせるサービス。既存アプリの移行先として定番。
- Amazon Aurora:AWSがクラウド向けに独自開発した高性能なリレーショナルDB。MySQL/PostgreSQLと互換で、高い性能と可用性を求めるときに選びます。
ざっくり言うと、「使い慣れたエンジンをそのまま=RDS」「クラウド最適化で性能・可用性重視=Aurora」。どちらも“表でデータを管理するリレーショナル型”という点は同じです。
NoSQLデータベース:DynamoDB
NoSQLは「表の形にとらわれない」データベースの総称。AWSの代表格がAmazon DynamoDBです。DynamoDBはキーと値(キーバリュー)でデータを管理し、データ量が増えても速度が落ちにくい(高いスケーラビリティ)のが最大の特長。フルマネージドのサーバーレスなので、サーバー管理は不要です。
- 向いている用途:ゲームのスコア、IoTの大量データ、ショッピングカート、ユーザーのセッション情報など、超高速・大量アクセスが求められる場面。
- ミリ秒未満(1桁ミリ秒)の応答が求められるアプリでも安定して動きます。
「表できっちり管理・複雑な検索」ならリレーショナル(RDS/Aurora)、「超高速・大量データ・柔軟な形」ならNoSQL(DynamoDB)。この対比が試験のド定番です。
インメモリDB:ElastiCacheとMemoryDB
インメモリデータベースは、データをメモリ(RAM)上に置いて超高速に読み書きする仕組み。ディスクより桁違いに速いので、よく使うデータの一時保管(キャッシュ)に使い、データベースの負荷を下げて表示を速くします。
- Amazon ElastiCache:Redis/Memcached互換のキャッシュサービス。DBの前に置いて、頻繁に読まれるデータを高速に返す。
- Amazon MemoryDB:Redis互換で、キャッシュの速さ+データの永続性(消えにくさ)を両立したインメモリDB。
キーワードは「キャッシュ=ElastiCache」「速くて消えないインメモリDB=MemoryDB」。どちらも“メモリで超高速”という点が共通です。
データベース早見表
ここまでの4タイプを1つの表に整理します。試験直前の見直しにどうぞ。
| タイプ | 主なサービス | 特長 | 向いている用途 |
|---|---|---|---|
| リレーショナル | RDS / Aurora | 表で管理・整合性が強い | 業務システム・会計・在庫 |
| NoSQL | DynamoDB | 超高速・大量・柔軟な形 | ゲーム・IoT・カート・セッション |
| インメモリ | ElastiCache / MemoryDB | メモリで桁違いに高速 | キャッシュ・高速な一時保管 |
| 移行ツール | DMS / SCT | 既存DBをAWSへ移す | オンプレDBのクラウド移行 |
DBの移行ツール:DMSとSCT
すでに使っているデータベースをAWSへ引っ越すときに使うのが移行ツールです。名前と役割だけ押さえておけばCLFは十分です。

- AWS DMS(Database Migration Service):既存のデータベースをAWSへ移行するサービス。稼働を止めずに(最小限の停止で)データを移せます。
- AWS SCT(Schema Conversion Tool):DBエンジンが異なる移行(例:Oracle→Aurora PostgreSQL)のときに、テーブル構造やコードを変換するツール。
覚え方:「データを運ぶ=DMS」「構造を変換する=SCT」。同じエンジン同士ならDMSだけ、違うエンジンへ移すならSCT+DMS、と考えると整理できます。
確認クイズ
Q1. 行と列の「表」でデータを管理し、業務システムや会計に向くAWSのリレーショナルデータベースはどれですか?
Q2. 大量アクセスでも1桁ミリ秒の高速応答が必要なゲームのスコア管理やIoTデータに最も向くDBは?
Q3. データベースへのアクセスが集中して重い。よく読まれるデータをメモリに置いて高速化しDBの負荷を下げるのに使うのは?
Q4. オンプレのOracleデータベースを、稼働を止めずにAWSへ移行したい。使うべきサービスは?
よくある質問(FAQ)
Q. RDSとAuroraの違いは?
A. どちらも表でデータを管理するリレーショナルDBです。RDSはMySQLやPostgreSQLなど使い慣れたエンジンをそのままマネージドで動かすサービス。AuroraはAWSがクラウド向けに独自開発した、より高性能・高可用性のリレーショナルDBで、MySQL/PostgreSQL互換です。性能や可用性を重視するならAurora、と覚えましょう。
Q. リレーショナルDBとDynamoDB(NoSQL)はどう選ぶ?
A. 「きっちりした表・複雑な検索や集計」ならリレーショナル(RDS/Aurora)。「超高速・大量アクセス・柔軟なデータ形」ならNoSQLのDynamoDBです。ゲームやIoTのように爆発的にアクセスが増える用途はDynamoDBが得意です。
Q. インメモリDB(ElastiCache)は普通のDBの代わりになりますか?
A. 基本は代わりではなく“補助”です。ElastiCacheはよく読まれるデータをメモリに置いて高速化するキャッシュで、本体のDB(RDSなど)の前に置いて負荷を下げます。永続性も重視するインメモリDBが必要ならMemoryDBを選びます。
まとめ
- 基本方針はマネージドDBを選ぶ(バックアップ・パッチ・復旧をAWSに任せる)
- リレーショナル=RDS/Aurora(表で管理・整合性)、NoSQL=DynamoDB(超高速・大量・柔軟)
- インメモリ=ElastiCache(キャッシュ)/MemoryDB(速くて消えない)
- DB移行はDMS(データを運ぶ)+SCT(構造を変換)
- ➡ 関連:コンピューティング(EC2・コンテナ・サーバーレス)
- ➡ 関連:ストレージ(S3・EBS・EFS/Glacier)
- ➡ 関連:責任共有モデル
- ➡ シラバスマップで全体像を見る / CLF対策トップに戻る
※本記事はAWS公式試験ガイド(CLF-C02)および各サービスの公開ドキュメントに基づき、エンジニアKが作成しています。サービス仕様は更新されることがあるため、最新は必ずAWS公式でご確認ください。本サイトはAmazon Web Services, Inc.の公式サイトではありません。AWSは同社の商標です。



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