AWS認定 クラウドプラクティショナー(CLF-C02)の最大ドメインドメイン3(34%)の締めくくりが、これまでの記事で扱いきれなかった「その他のサービスカテゴリ」です。数は多いですが、CLFは広く浅く。「そのサービスは何をするものか・どんな時に選ぶか」がわかれば十分です。この記事の主役は、試験で毎回のように混同が問われるSNS・SQS・EventBridgeの3つ。ここだけはしっかり、あとは早見表で一気に押さえましょう。全体像は CLF対策トップ と シラバスマップ へ。

主役:SNS・SQS・EventBridge の違い(アプリ統合)
アプリ統合サービスは、複数のシステムやサービスを“ゆるくつなぐ”ための道具です。直接つなぐと片方が落ちると全部止まりますが、間にこれらを挟むと、片方が忙しくても・止まっていても、もう片方に影響しにくくなります(=疎結合)。試験ではこの3つの役割の違いがよく問われます。
- SNS(Simple Notification Service)=一斉通知(プッシュ型)。1つのメッセージを、登録した複数の宛先へ同時に“送りつける”(メール・SMS・他サービスなど)。例:注文が入ったら関係する複数の処理へ一斉にお知らせ。
- SQS(Simple Queue Service)=順番待ちの箱(キュー)。送られたメッセージを箱にためておき、処理する側が“取りに行く”(プル型)。急に大量の依頼が来ても箱がクッションになり、こぼさず順番に処理できる。
- EventBridge=イベントの交通整理(ルーティング)。「こういう出来事が起きたら、この宛先へ」というルールでイベントを振り分けるハブ。多数のサービス同士をルールでつなぐ、イベント駆動の司令塔。

覚え方はシンプルです。「送りつける=SNS」「ためて待たせる=SQS」「振り分ける=EventBridge」。SNSとSQSは組み合わせて使うことも多く(SNSで一斉配信しつつ、各宛先はSQSで確実に受け取る=ファンアウト構成)、この“合わせ技”も頭の片隅に置いておくと安心です。なお、複数の処理を順番どおりに実行するワークフローを組みたいときは Step Functions を使います。
| サービス | 役割 | 動き方 | こんな時に |
|---|---|---|---|
| SNS | 一斉通知(発行/購読) | 送りつける(プッシュ型) | 1つの出来事を複数の宛先へ同時にお知らせしたい |
| SQS | 順番待ちのキュー(緩衝) | 箱にためる/取りに行く(プル型) | 処理を分離し、負荷の波を吸収して確実にさばきたい |
| EventBridge | イベントの振り分け(ルーティング) | ルールで宛先へ配る | 多数のサービスをイベントのルールでつなぎたい |
残りのカテゴリを早見表でサクッと
ここからは「名前と役割が一致すればOK」レベルで十分な残りのカテゴリです。深追いせず、一覧でざっと眺めておきましょう。

| カテゴリ | ざっくり何をする | 代表サービス |
|---|---|---|
| 開発者ツール | プログラムの保管・ビルド・テスト・デプロイを自動化(CI/CD) | CodeCommit / CodeBuild / CodeDeploy / CodePipeline / Cloud9 / CloudShell / X-Ray |
| フロント&モバイル | Web・スマホアプリの開発やAPI連携を手早く | Amplify / AppSync / Device Farm |
| EUC(仮想デスクトップ) | クラウド上のPC・アプリ画面をどこからでも利用 | WorkSpaces / AppStream 2.0 |
| IoT | センサーや機器をクラウドにつなぎデータを収集・制御 | IoT Core / IoT Greengrass |
| ビジネスアプリ | コールセンターやメール配信などの業務機能 | Connect(コンタクトセンター)/SES(メール送信) |
| 顧客エンゲージメント | スタートアップ支援や専門家への相談・運用代行 | Activate / IQ / Managed Services(AMS) |
ポイント:「Code〇〇=開発の自動化」「WorkSpaces=クラウド上のPC」「IoT Core=機器をつなぐ」「Connect=コールセンター」「SES=メール送信」——このくらいのざっくり対応で十分です。CLFはサービスの深い設定は問いません。
確認クイズ
Q1. 1つの出来事を複数の宛先へ同時に“送りつけて”お知らせしたい。最も適したサービスは?
Q2. 注文が殺到しても処理を取りこぼさず、あとから順番にさばきたい。送る側と処理する側の間に入れるべきは?
Q3. 「こういう出来事が起きたら、この宛先へ」というルールで多数のサービスへイベントを振り分けるハブは?
Q4. クラウド上に仮想のデスクトップ(PC)環境を用意し、社員がどこからでも同じ画面で作業できるようにしたい。使うサービスは?
よくある質問(FAQ)
Q. SNSとSQSはどう使い分けますか?
A. SNSは“送りつける”一斉通知(プッシュ型)、SQSは“ためて待たせる”順番待ちの箱(プル型)です。1つの出来事を複数へ同時に知らせたいならSNS、処理を分離して負荷の波を吸収したいならSQS。両方を組み合わせて「一斉配信+各宛先で確実に受け取る」構成にすることもあります。
Q. EventBridgeとSNSは似ていませんか?
A. どちらもメッセージを複数へ届けますが、EventBridgeは“ルールで振り分ける”のが持ち味です。「イベントの中身を見て、条件に合う宛先へだけ配る」という交通整理ができ、多数のAWSサービスをイベント駆動でつなぐハブとして使います。単純に一斉通知したいだけならSNSで十分です。
Q. その他カテゴリのサービスは全部暗記が必要?
A. いいえ。CLFは広く浅くなので、「名前と役割がざっくり一致する」レベルで十分です。とくにSNS・SQS・EventBridgeの違いは頻出なので優先し、開発者ツール(Code系)・WorkSpaces・IoT Core・Connect・SESなどは「何をするものか」を一言で言えれば合格ラインです。
まとめ
- アプリ統合の主役3つ=SNS(送りつける/一斉通知)・SQS(ためて待たせる/キュー)・EventBridge(振り分ける/ルーティング)
- 間に挟むと疎結合になり、片方が忙しくても・止まっても影響しにくい
- 順番どおりのワークフローはStep Functions
- 残りは「名前と役割の一致」で十分:開発者ツール(Code系)/WorkSpaces(仮想デスクトップ)/IoT Core/Connect(コールセンター)/SES(メール)
- ➡ 学習地図:CLF-C02シラバスマップで全体像を確認
- ➡ 関連:コンピューティング(EC2・Lambda)(Lambdaはイベント連携の主役)
- ➡ 関連:ネットワーク(VPC)
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※本記事はAWS公式試験ガイド(CLF-C02)および各サービスの公開ドキュメントに基づき、エンジニアKが作成しています。サービス仕様は更新されることがあるため、最新は必ずAWS公式でご確認ください。本サイトはAmazon Web Services, Inc.の公式サイトではありません。AWSは同社の商標です。



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