【CLF-C02】ストレージ徹底比較|S3ストレージクラス・EBS・EFS/FSx・Glacierの使い分けを図解

ストレージ徹底比較 S3 EBS EFS Glacier CLF-C02 AWS資格の森 クラウドプラクティショナー(CLF)
無料CLF-C02 ドメイン3:テクノロジー|AWSのストレージ「S3/EBS/EFS/Glacier」の使い分けとS3ストレージクラスを、図と4択クイズで攻略します。

AWS認定 クラウドプラクティショナー(CLF-C02)最大配点のドメイン3(34%)で、コンピュートと並ぶ主役がストレージ(データの保存先)です。AWSのストレージは大きくオブジェクト/ブロック/ファイルの3種類+アーカイブに分かれ、試験では「この用途ならどれ?」という使い分けと、S3のストレージクラスの違いが頻出します。図でまとめて押さえましょう。全体像は CLF対策トップ へ。

AWSの4つのストレージ:オブジェクト(S3)・ブロック(EBS)・共有ファイル(EFS/FSx)・アーカイブ(Glacier)の違いを示す図
図:保存先は用途で選ぶ。「ためる=S3」「1台に付ける速いディスク=EBS」「みんなで共有=EFS/FSx」「長期保管=Glacier」。

① オブジェクトストレージ:Amazon S3

Amazon S3は、ファイルを「オブジェクト」として容量無制限・超高耐久(イレブンナイン=99.999999999%)で保存できる、AWSで最も基本のストレージです。HTTP経由でどこからでもアクセスでき、データレイク・バックアップ・静的サイト配信・ログ保管など用途は無数。「とりあえずデータはS3」が鉄則です。

ただしファイルシステムとしてOSに直接マウントして共有読み書きするような使い方には向きません(その用途はEFS/FSx)。

S3ストレージクラス:アクセス頻度でコストを下げる

S3ストレージクラスとライフサイクル:データが標準→標準-IA→Glacier→Deep Archiveへ自動で移動するイメージ図
図:アクセス頻度が下がるほど安いクラスへ。ライフサイクルで標準→標準-IA→Glacier→Deep Archiveへ自動移動できます。

S3は「どれくらいの頻度で・どれくらい速く取り出すか」に応じてクラスを選べます。アクセスが減るほど保存コストは安く、取り出しに時間や手数料がかかる方向です。

クラス 向いているデータ 取り出し
S3 標準(Standard) 頻繁にアクセスする現役データ 即時
標準-IA(低頻度アクセス) たまに使うが、必要なときはすぐ欲しい 即時(取り出し料あり)
Intelligent-Tiering アクセス頻度が読めない 自動で最適クラスへ移動
Glacier Flexible / Instant アーカイブ(年単位で保管) 数分〜数時間(Instantは即時)
Glacier Deep Archive 最安。めったに出さない長期保管 数時間(最大12時間程度)
ライフサイクルポリシー
「30日たったら標準-IAへ、1年たったらGlacierへ、7年で削除」のように、時間に応じて自動でクラスを移し替えるルールが組めます。手作業なしでコストを最適化できる頻出トピックです。

② ブロックストレージ:Amazon EBS(と instance store)

Amazon EBSは、EC2にアタッチして使う仮想ディスク(PCの内蔵SSDのイメージ)。原則として同一AZの1インスタンスに紐づき、OSやデータベースの永続的な保存先になります。インスタンスを停止してもデータは残ります。

一方、instance storeはEC2の物理ホストに直結した一時的(揮発性)なディスク。非常に高速ですが、インスタンスを停止・終了するとデータは消えます。一時的なキャッシュやスクラッチ領域向けです。

対比:消えたら困る永続データ=EBS消えてもよい高速な一時領域=instance store

③ ファイルストレージ:Amazon EFS / FSx

複数のサーバーから同じファイルを同時に読み書きしたいときは、共有ファイルストレージを使います。

  • Amazon EFS:Linux向けのNFS共有ファイルシステム。複数のEC2から同時マウントでき、容量は自動で伸縮(フルマネージド)
  • Amazon FSx:用途別の高機能ファイルシステム。FSx for Windows File Server(Windows/SMB)、FSx for Lustre(HPC・超高速)などを選べる

使い分け:Linuxで共有=EFSWindowsファイル共有=FSx for Windows超高速・HPC=FSx for Lustre

④ ハイブリッドとバックアップ:Storage Gateway / AWS Backup

  • AWS Storage Gateway:オンプレミスとAWSを橋渡しするハイブリッドストレージ。手元にはよく使うデータをキャッシュしつつ、実体はS3等に置く——という構成ができる
  • AWS Backup:EBS・EFS・RDS・DynamoDBなど複数サービスのバックアップを一元管理。スケジュールや保持期間をまとめて設定できる

4種類まるごと早見

種類 代表サービス ひとことで
オブジェクト S3 何でもためる定位置・データレイク
ブロック EBS 1台のEC2に付ける永続ディスク
ファイル EFS / FSx 複数サーバーで同時共有
アーカイブ S3 Glacier めったに出さない長期保管・最安

確認クイズ

Q1. 大量の画像・動画ファイルを容量を気にせず保存し、Webから配信したい。最も基本となるストレージは?

A. Amazon S3
B. Amazon EBS
C. instance store
D. Amazon FSx for Lustre

Q2. ログをめったに見ないが、法令で7年間保管する必要がある。取り出しに数時間かかってよい。最もコストを抑えられるのは?

A. S3 標準(Standard)
B. S3 標準-IA
C. S3 Glacier Deep Archive
D. Amazon EBS

Q3. 1台のEC2に付けるOSとデータベース用の永続ディスクが必要(停止してもデータが消えては困る)。適切なのは?

A. instance store
B. Amazon EBS
C. Amazon S3 Glacier
D. AWS Storage Gateway

Q4. 複数のLinux系EC2インスタンスから同じファイルシステムを同時にマウントして共有したい。適切なサービスは?

A. Amazon EBS
B. Amazon EFS
C. Amazon S3
D. instance store

よくある質問(FAQ)

Q. 迷ったらどのストレージ?

A. まずS3です。ためる・配信する・バックアップするはS3で大半カバーできます。「1台のEC2の永続ディスク=EBS」「複数で共有=EFS/FSx」「長期保管=Glacier」と覚え、それ以外はS3と考えれば大きく外しません。

Q. EBSとinstance storeの違いは?

A. データが残るかどうか。EBSは永続(停止しても残る)、instance storeは揮発性(停止・終了で消える)。重要データはEBS、一時的な高速領域だけinstance storeです。

Q. S3のクラスはどう選ぶ?

A. アクセス頻度と取り出し速度で選びます。よく使う=標準、たまに使うがすぐ欲しい=標準-IA、頻度が読めない=Intelligent-Tiering、長期保管=Glacier系。ライフサイクルで自動移行させるのが定石です。

まとめ

  • 4種類=オブジェクト(S3)・ブロック(EBS)・ファイル(EFS/FSx)・アーカイブ(Glacier)
  • S3クラスは標準→標準-IA→Glacier→Deep Archiveでアクセス頻度に応じて安くなる。ライフサイクルで自動移行
  • EBS=永続/instance store=揮発性の高速一時領域
  • 共有はLinux=EFS/Windows=FSx for Windows/超高速=FSx for Lustre

※本記事はAWS公式試験ガイド(CLF-C02)および各サービスの公開ドキュメントに基づき、エンジニアKが作成しています。サービス仕様は更新されることがあるため、最新は必ずAWS公式でご確認ください。本サイトはAmazon Web Services, Inc.の公式サイトではありません。AWSは同社の商標です。

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