AWS認定 クラウドプラクティショナー(CLF-C02)で最大配点のドメイン3(34%)。その中心が「コンピューティング=処理を動かす場所」です。AWSには大きく仮想サーバー(EC2)・コンテナ(ECS/EKS)・サーバーレス(Lambda/Fargate)の3系統があり、試験では「この要件ならどれ?」という使い分けが繰り返し問われます。この記事で3つの違いと、弾力性を支えるAuto Scaling・ロードバランサーまで一気に押さえましょう。全体像は CLF対策トップ へ。

① Amazon EC2:クラウド上の仮想サーバー

EC2(Elastic Compute Cloud)は、必要なときに必要なだけ起動できる仮想サーバー。OSを選び、好きなソフトを入れて自由に使えます(その代わりOSのパッチなど管理も自分の責任→責任共有モデル)。用途に合わせてインスタンスタイプを選ぶのがポイントです。
| タイプ | 得意なこと | 例 |
|---|---|---|
| 汎用 | バランス型・迷ったらここ | Webサーバー、小〜中規模アプリ |
| コンピュート最適化 | CPUパワー重視 | バッチ処理、動画エンコード、HPC |
| メモリ最適化 | 大容量メモリ重視 | インメモリDB、大規模データ処理 |
| ストレージ最適化 | 高速・大量のディスクI/O | データウェアハウス、大規模DB |
関連サービス:もっと手軽に固定価格でサーバーを立てたいなら Amazon Lightsail、コードを上げるだけでEC2環境を自動構築する AWS Elastic Beanstalk も選択肢です。
② コンテナ:ECS / EKS でアプリを箱に詰めて動かす

コンテナは、アプリと必要な部品を「箱(コンテナ)」にまとめ、どこでも同じように動かす技術です。AWSでコンテナを動かす管理サービス(オーケストレーター)が2つあります。
- Amazon ECS:AWS独自のコンテナ管理。シンプルで学習コストが低い
- Amazon EKS:マネージドなKubernetes。Kubernetes標準を使いたい・他環境と揃えたい場合に
- Amazon ECR:コンテナイメージの保管庫(レジストリ)
「Kubernetesを使いたい=EKS」「AWS流のシンプルなコンテナ管理=ECS」。この対比だけ押さえればOKです。なお、これらの“動かす土台”はEC2にするかFargateにするかを選べます(次項)。
③ サーバーレス:Lambda / Fargate でサーバー管理ゼロ

サーバーレスは、サーバーの存在を意識せず、使った分だけ課金で処理を動かせる方式。OSのパッチもキャパシティ管理も不要で、運用がぐっと軽くなります。
- AWS Lambda:イベント(ファイル到着・APIリクエスト等)に応じて短いコードを実行。サーバーを常時立てずに済み、実行時間ぶんだけ課金
- AWS Fargate:コンテナをサーバーレスで動かすエンジン。ECS/EKSの土台としてEC2の代わりに選べ、インスタンス管理が不要になる
使い分けの軸:「イベント駆動の小さな処理」=Lambda、「コンテナをサーバー管理なしで動かす」=Fargate。
弾力性を支える:Auto Scaling とロードバランサー

クラウドの強みである弾力性(elasticity)=必要に応じて自動で増減する仕組みを、2つのサービスが支えます。混同しやすいので役割を分けて覚えましょう。
| サービス | 役割 | ひとことで |
|---|---|---|
| Auto Scaling | 負荷に応じてインスタンス数を自動で増減 | 台数を変える(弾力性) |
| Elastic Load Balancing(ELB) | 複数のサーバーへトラフィックを振り分け | 負荷を分散する(可用性) |
セットで効きます:ELBで複数台に均等に流し、Auto Scalingで台数を需要に合わせる。これで「アクセス急増にも自動で耐え、暇な時間はコストを抑える」が実現します。
3系統まるごと比較
| EC2 | コンテナ(ECS/EKS) | サーバーレス(Lambda) | |
|---|---|---|---|
| 自分で管理する範囲 | 多い(OSも) | 中くらい | 少ない(コードだけ) |
| 向いている用途 | 自由度の高い既存アプリ | 移植性の高いアプリ群 | イベント駆動の小さな処理 |
| 課金イメージ | 起動している時間 | 土台(EC2/Fargate)に準ずる | 実行した分だけ |
確認クイズ
Q1. 画像がS3にアップロードされるたびに、サーバーを常時立てずにサムネイルを生成する短い処理を実行したい。最適なサービスは?
Q2. アクセスが時間帯で大きく変動するWebサービスで、負荷に応じてEC2の台数を自動で増減させたい。使うべき仕組みは?
Q3. すでにKubernetesでアプリを運用しており、その標準をそのままAWSのマネージド環境で使いたい。適切なサービスは?
Q4. コンテナアプリを動かしたいが、EC2インスタンスの管理(パッチ・キャパシティ)はしたくない。最適な土台は?
よくある質問(FAQ)
Q. EC2・コンテナ・サーバーレス、結局どう選ぶ?
A. 管理の手間と自由度のトレードオフです。自由度がほしい・既存アプリをそのまま動かす=EC2、移植性とリソース効率=コンテナ、運用を最小化したい小さな処理=サーバーレス(Lambda)。迷ったら「サーバー管理をどれだけ減らしたいか」で考えます。
Q. Auto Scaling と ロードバランサーの違いは?
A. Auto Scalingは「台数を増減」、ELBは「トラフィックを分散」。役割が別で、ふつうは併用します。ELBで複数台に均等に流しつつ、Auto Scalingで需要に応じて台数を調整します。
Q. Fargate と Lambda はどちらもサーバーレス。違いは?
A. 動かす対象が違います。Fargateは「コンテナ」をサーバーレスで動かす土台、Lambdaは「関数(短いコード)」をイベント駆動で実行します。コンテナならFargate、小さなイベント処理ならLambdaです。
まとめ
- 3系統=EC2(仮想サーバー)・コンテナ(ECS/EKS)・サーバーレス(Lambda/Fargate)。右ほど管理が軽い
- コンテナはKubernetes=EKS/AWS流=ECS、土台はEC2かFargateを選べる
- サーバーレスはイベント処理=Lambda/コンテナ土台=Fargate
- 弾力性はAuto Scaling(台数増減)+ELB(負荷分散)のセットで実現
- ➡ 関連:ストレージ(S3/EBS/EFS/Glacier) / 責任共有モデル
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※本記事はAWS公式試験ガイド(CLF-C02)および各サービスの公開ドキュメントに基づき、エンジニアKが作成しています。サービス仕様は更新されることがあるため、最新は必ずAWS公式でご確認ください。本サイトはAmazon Web Services, Inc.の公式サイトではありません。AWSは同社の商標です。



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