AWS認定AIプラクティショナー(AIF-C01)のドメイン1では、AWSのAIマネージドサービスがどれも頻出です。これらは学習済みのAIをAPIで呼ぶだけで使えるサービスで、ML専門知識がなくても画像・テキスト・音声をすぐ扱えます。サービス名と用途をセットで覚えましょう。AIのユースケース全体は AIの実ユースケース もどうぞ。
AWSのAIマネージドサービスとは
モデルの学習やインフラ構築は不要で、APIを呼ぶだけ。「画像を分析したい」「音声を文字にしたい」といった用途に応じてサービスを選ぶのが基本です。代表的な6つを図で整理します。

主要サービスと用途
| サービス | できること・例 |
|---|---|
| Amazon Rekognition | 画像・動画の分析(物体・顔・テキスト検出)。例:顔認証、不適切画像の検出 |
| Amazon Comprehend | テキスト分析(感情・キーフレーズ・固有表現の抽出)。例:レビューの感情分析 |
| Amazon Transcribe | 音声を文字に変換(文字起こし)。例:会議の議事録作成 |
| Amazon Polly | 文字を自然な音声に変換。例:読み上げ、音声案内(IVR) |
| Amazon Translate | 多言語のテキスト翻訳。例:サイト・アプリの多言語化 |
| Amazon Lex | 会話型インターフェース(チャットボット/音声ボット)。例:問い合わせ自動応答 |
用途特化サービス(文書・推薦・不正検知・検索)
上の6つに加えて、AIF-C01では次の用途特化のAIサービスも出題されます(いずれも公式シラバスの対象)。「どんな課題に、どのサービスか」をセットで押さえましょう。

| サービス | 用途 | できること・例 |
|---|---|---|
| Amazon Textract | 文書からの情報抽出 | 紙・PDFの帳票から文字/表/フォーム項目を構造化して抽出。例:保険申請書から契約者名・金額を自動抽出 |
| Amazon Personalize | レコメンド | 行動データから個別最適化した推薦。例:ECの「あなたへのおすすめ」 |
| Amazon Fraud Detector | 不正検知 | 過去データから不正の可能性をスコアリング。例:オンライン決済・新規登録の不正検出 |
| Amazon Kendra | 社内文書の検索 | 自然言語の質問で社内ドキュメントから答えを検索。例:社内FAQ・ナレッジ検索(RAGの検索基盤にも) |
| Amazon A2I(Augmented AI) | 人によるレビュー | AI予測に人間の確認を組み込む。例:信頼度の低い予測だけ人がチェック |
※Textract と Rekognition の混同に注意:画像内の文字や物体・顔の検出は Rekognition、帳票・書類の項目を構造化して抽出するのは Textract です。
用途からサービスを選ぶ(早見)
- 画像・動画を分析したい → Amazon Rekognition
- 文章を分析したい(感情・要点) → Amazon Comprehend
- 音声を文字にしたい → Amazon Transcribe / 文字を音声にしたい → Amazon Polly
- 翻訳したい → Amazon Translate
- チャットボットを作りたい → Amazon Lex
- 紙・PDFの書類から項目を抽出したい → Amazon Textract
- おすすめ(レコメンド)を出したい → Amazon Personalize
- 不正を検知したい → Amazon Fraud Detector / 社内文書を検索したい → Amazon Kendra
マネージドAIサービスと SageMaker の違い
用途特化のマネージドAIサービス(上記)は「使う」ためのもの。一方 Amazon SageMaker は、自分でモデルを作る・学習する・運用するための基盤です。「既成のAIを手早く使う」ならマネージドサービス、「独自モデルを構築する」ならSageMaker、と覚えましょう。
- 画像=Rekognition、テキスト分析=Comprehend
- 音声→文字=Transcribe、文字→音声=Polly(逆の関係に注意)
- 翻訳=Translate、チャットボット=Lex
- 書類抽出=Textract(Rekognitionと混同注意)、レコメンド=Personalize、不正検知=Fraud Detector、社内検索=Kendra
- マネージドAIサービス=「使う」/SageMaker=「自分で作る」
確認クイズ
Q1. 紙の請求書をスキャンしたPDFから、金額や日付などの項目を構造化データとして抽出したい。最適なAWSサービスは?
Q2. 大量の顧客レビュー文から、好意的か否定的かの感情を自動判定したい。最適なAWSサービスは?
Q3. ECサイトで、各ユーザーの行動履歴に基づく商品レコメンドを実現したい。最適なAWSサービスは?
よくある質問(FAQ)
Q. PollyとTranscribeはどう違う?
A. 向きが逆です。Polly=文字を音声に、Transcribe=音声を文字に。セットで覚えると混同しません。
Q. これらのサービスとSageMakerの違いは?
A. マネージドAIサービスは「既成のAIをAPIで使う」もの。SageMakerは「自分でモデルを作って学習・運用する」基盤です。
Q. ComprehendとRekognitionの使い分けは?
A. 扱うデータがテキストならComprehend、画像・動画ならRekognitionです。
Q. TextractとRekognitionはどう違う?
A. Rekognitionは画像・動画の物体/顔/画像内テキストの検出。Textractは帳票や書類の項目(文字・表・フォーム)を構造化して抽出します。「申請書・請求書からデータを取り出す」ならTextractです。
まとめ
- 用途別=画像:Rekognition/テキスト:Comprehend/音声→文字:Transcribe/文字→音声:Polly/翻訳:Translate/会話:Lex
- 用途特化=書類抽出:Textract/レコメンド:Personalize/不正検知:Fraud Detector/社内検索:Kendra/人のレビュー:A2I
- どれもAPIで“すぐ使える”マネージドサービス
- 独自モデルを作るならSageMaker
※本記事はAWS公式試験ガイド(AIF-C01)に基づき、エンジニアKが作成しています。



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